自分のこと

離職をして感じたこと

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私の母は、まだまだ自分でできることが多いので、常時見守りが必要と言うわけではありませんが、目が見えにくいということで、日常生活のどこまで介護サービスや私の介助が必要なのか、考えながらやってきたつもりです。

しかし、90歳を超えてからは、坂道を転がるように出来ないことが増えてきて、見守りカメラを取り付けてからは、これで良いのかどうか考えるようになりました。そして、離職して四六時中一緒にいることで、また今までとは違う感覚が出てきているのは間違いないですね。

母親との関係と距離のバランス

介助するまでに時間がかかる項目もある

先ず、母も女性ですから男の私がする排せつや入浴の介助については、やらせてもらうまで時間がかかりました。以前はトイレを汚したり、風呂場で汚れた下着を洗っているのを知ったときでも一時的なものだと思い、自分でやってもらうようにしていました。また、洗濯物や食器洗いはそれなりの電化製品を買えば何とかなりますし、食事でも出来合のものを買ってくれば、問題なく生活は出来ると思います。

ただ、排せつや入浴に関しては男女でやるのはけっこう大変ですし、自分が逆の立場と考えると、絶対イヤだと思うかもしれません。今は、慣れた(諦めた?)からか、何も言わずにやらせてくれますので、お互いの違和感はない状態と言ってよいでしょう。

食事のことについての意見

母は、私が作る食事について「美味しくない」とか「食べたくない」とかは一度も言ったことはありませんし、毎回「美味しい」と言ってくれます。でも、ケアマネージャーさんやヘルパーさん曰く、食事に文句を言う人は意外といるようで、この点について母には非常に感謝をしています。

でも、離職して一緒にいる時間が長くなると「あれが食べてみたい」とか「もうちょっと味が濃いほうがいいわね」と言うことが出てきたことは、母のほうにも何か心境の変化があるのでしょうか。

同じ話を何度も繰り返し聞く

これは高齢者、いや、自分くらいの年齢の人でもそうですし、私自身も職場などで同じ話を何度もしていたかも知れません。ただ、母の年齢になってくると認知機能も衰えてきますので、2~3日間隔でずっと同じ話を聞くこともありますし、作り話を延々と聞かされることもありますね。それでも本人のストレス解消になるならと思い、じっと聞いていることにしています。

まぁ、仕事をしているときには、二人でゆっくりと話が出来るのは休日くらいでしたし、その休日も色々やることがあり、じっくりと話を聞いてあげることが出来なかったので、嬉しそうに話をしている母を見ていると安心できますね。

規則正しい生活をすること

私がまだ仕事に行っているとき、母の時間の使い方はとても規則正しいとは言えませんでした。もちろん、80代の頃は私より早く起きて朝食とお弁当を作ってくれたり、花に水やりをしたりしていましたが、ここ2年くらいは朝は私が起こさないと、いつまでも寝ている日もあります。見守りカメラを付けてからは、毎朝職場からスマホで様子を見ながら、時間になっても置き来ない場合は電話で起こすようにしていました。

そして、離職してからは毎日私が起こすまでは寝ているような感じで、年々子供の頃に戻っていくような感じがしますね。

介護する側とされる側の距離とバランスをとるのは難しい

結局、自分の中でもどれくらいが良い距離で、どれくらいのバランスが良好かなのかは分からないまま離職しましたので、今後の生活の中で見つけていきたいと思っています。

ただ一つ言えることは、母親との今の距離とバランスをこのまま続ければ、どこかで行き詰まるような気がしてなりません。

離職してからの自分自身のこと

今まで感じたことがないもの

  • 何か社会から取り残されているような感覚
  • その日一日、何かやらねばならないと言う使命感
  • 家事や母親のことを気にする時間が多くなる
  • 将来に対する不安が以前より大きくなる

長年の間仕事をしていた中で、母と一緒に長い時間、家にいるようなことはなかったので、色々と感じることはあります。私の年齢ですと、定年退職している人も多いと思いますが、私の場合は非正規でやってきましたから、退職という概念はないですね。そういう意味でも、これから今までと違う生活になるんだという感覚は全くありません。

その他にもありますが、実は体にも変化が出てきて、長年悩んでいたイボがなくなったり、夜はぐっすりと眠れるようになりました。当たり前の話ですが、ストレスを感じながら生きてきたのでしょうね。

やりたいことがあっても難しい

もし、今仮に自由に使えるお金があったとしても、少なくとも外に出て何かをすることは難しいと思います。それは、私が家にいなくて母が出来ることを考えてみたとしても、結局は私自身が苦しむことになるからです。

今、次の仕事のことも考えてはいますが、現在の母の状況だと少なくとも、1日2食は一緒に食事ができるような時間が取れれば、何とかやっていけると考えています。しかし、現実的には、そんな都合の良い仕事がすぐに見つかるわけではないと思いますし、給与面でも希望の金額は難しいでしょう。

介護サービスも人員不足で困窮している

先日、ケアマネージャーさんが月一の訪問で来られたときに、介護サービスの状況を聞いてみましたが、やはり人員不足で「多くの利用者に満足のいくサービスを受けてもらうことは困難になってきている」と言っていました。

今後は、2025年問題などもあり、より一層この問題が大きくなっていくと思いますので、自分自身で何とかできることを探していく努力も、必要になるかも知れませんね。

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